みなさんこんにちは、暮秋の候、満を持してめ組。よりまた新しいメダカが登場します。もちろんここでいう新しいメダカは新種ではなく、改良メダカの新品種という表現となります。
(※1)新品種とは、め組。オリジナル ブランドのハウスネームとなります。
そのメダカの特徴は摩訶不思議!正直、め組。も未だにその現象による細かいメカニズムを解明出来ておりません。でもそれをあえて一口に申しますと、通常 今までのメダカの特徴で背に様々な光彩も持つ品種を定着させ、それをめ組。では『月虹(げっこう)』品種として提唱し、今日まで様々な品種展開をし、メダカ愛好家の方々よりも非常に高い評価を頂いておりますが、、、その背中の光彩。。ここが今回の品種の一番大きな特徴であり最大の魅力の部分となります。
すばり、このメダカは背中の光彩が何かの要因によって『色合いが瞬時に移り変わる』特徴を持っています。
このタイプ(表情)に属するメダカをめ組。では『宝鱗無双(ほうりんむそう)』と名付けました。
宝鱗(ほうりん)とは、まさに読んで字のごとく『宝の鱗を持つ』という意味です。この光彩の瞬間転色による表現はまさにお宝的出現と発見。そして『無双(むそう)』とは? 他に類を見ない無二のものを無双と呼びます。こうしてこの『宝鱗無双(ほうりんむそう)』という呼称は誕生しました。
め組。でも今までメダカの背の光彩部分において、多少の色合いや輝き加減が状況によって変化している部分というのはこれまでの数千枚という写真撮影などでも個体差、頻度にムラはありますが、なんとなくはその予兆は感じておりました。しかしながら今回の宝鱗無双の『特徴』というのはよくよく注意深くその部分を見ておりますと、いわゆる瞬間的に『がらっ!!』っとその様が光彩の部分で変わる様はまさに!想定を遥かに凌駕する域の現象でした。
め組。もその症状が非常に強烈に現れる個体をなんとなく目の当たりにした時には、正直自分の目を疑いました。その後、冷静に考えれば考える程、すごい、すごい!を連呼しただただ震撼したことを覚えています。
この『現象』に関しては、正直な所、本当に原因が明白ではありません。
でも、非常に魅力的で何か大変な発見をしてしまったのか?と思えるくらい!それだけ未開の部分も含めて【強烈なインパクト】と【新たな可能性】を持っている存在なのは確かなようです。 ところで、宝鱗無双というメダカを冷静に観察しているとある一定の法則に気づいてくるようになります。
たくさんメダカが泳いでいる中で、時折その『瞬間』を発揮します、そしてその『瞬間』は背中の光彩の色合いが、単に緑、青、黄色系であった部分のそれが赤系の発色へと『瞬時に変化』するのです。
光彩部分の局所が、がらり!と変化する。 その『範囲』と『反応』には、メダカという生き物ですから個体差があります。しかしながら、この宝鱗無双に言える事は少なからず、そのような症状(遺伝子)を持った血統になっていることも既に伺えるのです。 そしてその『瞬間』をむかえる『きっかけ(スイッチ)』としては、メダカ自身がある一定の『ストレス』(←似合う表現が浮かびません)を感じた瞬間にそれが訪れるように思います。
そしてその表現を持つのは性別的に特徴を分け、特にメスにその症状が強く出現するというのも解っています。現段階ではここまでの分析にとどめておきます。 そして、ここがまたすごく(不思議)なのですが、その色合いが移り変わる瞬間『通常時』『変色』『回復』などのサイクルがかなり目まぐるしく秒単位、あるいは分単位(個体差有り)で繰り返されているという点も見逃せない部分です。
これらのストレス的、反応による、『瞬間的』な体色(光彩)の変化というのは、本当にめ組。も新しい発見ではないか?と受け止めています。メダカの生理学的な反応(physiological reaction)のうち、『保護色反応』というものもございます。
今回のそれはまた、保護色反応だけで片付けられない突出した反応です。 保護色反応が環境に合わせたメダカの擬態的反応であるならば、宝鱗無双は、何かメダカの『感情』にも似たような『神経反応系統』のニュアンスに似たパフォーマンスにも思えます。それが『威嚇』『発情』などを掌るアクションなのかはまだまだ解り得る世界には及びません。
ただ今の段階では何十分、何時間もこうして観察し続けて見えてきた『反応』がそういった事柄を連想させるものであるというのを感じました。 またそのような印象を以前から持ちながら、め組。ではこれらの遺伝子を既に各品種の遺伝子へと累代繁殖において移植しつつあります。
その変貌が一番に現れてきているのが、雷雲(ライウン)品種などです。月虹の光彩を背に持つ、小豆色の斑(雲模様)品種、雷雲の背にも幾多の交配を経て、月虹からスピンオフし今!色変化の予兆が出てきているように思います。雷雲品種においては割と適応し易い症状なのかも知れません。雷雲ファンにとっては非常に良い傾向ですね。
少し話しがそれましたが、、、ここでまた再度、今回の『光彩の瞬間的 色変化』に関しては、今後少し扱いにくくなってくる点と、不容易に混同しないためにも、一つ注釈を加えたい理解があります。 それは、元来、背に乗る虹色の光彩のことをめ組。では『月虹』として定着、発展させてきました。今回のその反応のベースとなるのがまず、『月虹』であるということ。そして、今回のその『反応がある』のと『無い』のとでは、また名称、呼称が変わるという事です。
月虹(光彩)はメダカを水面から見る角度によって見える色彩の印象がいろいろ表情を変えます。それは『メダカを見る側』人間によってそう表情を変えるという見方をするからです。
一方、今回のその症状は、【ここがポイント!★】同じ『見る角度を維持しているにも関わらず、例の多様な反応によって色が変化する』これはまさにメダカ側による反応です。『宝鱗無双(ほうりんむそう)』とはそういったメダカなのです。
月虹品種と宝鱗無双との相違点は大きくそこにあります。
その扱いと理解を今後、慎重に区分していくことでまた新しいメダカへの印象と考え方、目指す世界も広がってくると思っています。 メダカ新品種の世界にまたあらたな分野が出現したことをこれから真剣に追いかけていきたいです。 宝鱗無双の出現と確立によりメダカの世界に新しい未来を切り開いていければと思います。
(※1)【ハウスネーム】メグペディアより
め組。がメダカ飼育販売している中で、今日までたくさんのメダカ品種という表現がみなさんに評価頂きました。ブドウ目が美しいアルビノクィーン品種からはじまり、桃輝、黒鱗、富士牡丹、紅富士、赤富士、菊牡丹、安芸三色、黒紅富士、シルバースター、月虹(各種)、すみれ、魔王、鳳凰、天花、雷雲、夜叉など、これまでさまざまな特徴を持ったメダカがここめ組。から誕生いたしました。これらのメダカはめ組。ではまず決まってハウスネームという品種提唱ルートをたどっています。もちろん、そもそもは独自に品種の識別をし系統を分けて行く上で必要であった分類ではありますが、それらによってメダカ愛好家の方々から実際にまずはメダカを見て、感じて頂いて確かな評価があるものだけがこの改良メダカの需要で『残ってくる』という見方をしております。それが本当の後世に残る新品種となるのです。 メダカの「新種」という提唱は今や確かにそれなりのノリで発表してしまえばそのメダカの名前が自動的にそうなってしまうという世界観も「あるのかもしれません」。 め組。では、メダカの「新品種」はまずは何よりも実際の万人の評価を頂いてから、また新たな『定着』というステップを踏んで行きたいと思っております。そこには過剰な宣伝や掲載はあまり必要がなく極々不器用にマイペースで動いております。 め組。が真っすぐ見ている先。それは、まず新しい品種発表といえどもめ組。が提唱する『ハウスネーム』からが小さな小さなデビューの舞台。それが一つの始まりであり、第一歩。 過去の新品種で富士牡丹、安芸三色、月虹、魔王、鳳凰など既にしっかりと品種として自立し皆さんに喜んで頂くようになりました。ささやかな事かもしれませんが、これは本当に本当に嬉しい事だと思っています。『メダカの評価は生産側が決めるのではありません』め組。ではまず皆さんに実際にその魅力的なメダカを!『見て』『観て』『診て』頂いて、じっくりと時間をかけて『楽しんで頂く』という評価を頂きたいのです。