今、その真価が問われつつある『螺鈿光(らでんこう)メダカ』でありますが、その答えは?今こうしてめ組。にて熱烈的に多くの愛好家の方々よりお求め頂き、そしてとても高い評価を頂いておりますことで、しっかりとした答えがあらわになって来ているように思います。愛好家として改良品種メダカの価値を熟知の方々、また新しくその魅力世界を感じて頂いた方々、本当に様々な層にご購入頂き、実際にそのすばらしさを手に取って感じて頂き、確実に愛される品種と成っております。そしてその一方では、とても早いスピードでもっと美しく!最高の個体を!と、この品種への期待と評価は、既に『真っすぐ』な進化追求型へとシフトしていることも実感しております。『螺鈿光(らでんこう)メダカ』という品種。その誕生より、決して消える事の無かった真の存在感。それはこれからもっと多彩な発展型品種として、その位置づけも強固な物になることでしょう。本当に今からが楽しみですネ。


今回はその『螺鈿光(らでんこう)メダカ』の新タイプ<新品種名>『月虹(げっこう)』をご紹介いたします。(2011.12)め組。ではこれまで多くの選別を経て、螺鈿光メダカの繁殖を幾多に及び繰り返して参りました。こんにちセールなどでも非常に高品質な個体を維持提供出来ておりますのも、こうした大規模な血統維持・繁殖という実績の積み重ねがあるからこそだと自信を持っております。め組。が一番自慢させて頂きたいところでございます。

そんな中で、螺鈿光も幾つもの系統が進化、復元するようになり、またそれらが特異なタイプで発生してくるシーンも少なくはありません。そしてそれらの系統は、決して無作為な選別ではなく、見込まれた仕分けそして狙いの交配。こういった種は新品種作出へ大きな鍵となり、新たな繁殖にも多く採用されています。それが、今回また一つ秀でる品種を比較的高い確率で出現させることに成功致しました。

め組。ではその品種を新たに!<新品種>螺鈿光『月虹(げっこう)』と正式に命名いたしました。(2011.12)

まず、月虹という言葉の意味は?

俗に漆黒の夜、現れた月の明かり、非常に限られた条件をクリアした時に発生すると言われる気象現象、その月夜にかかる虹のさまを言います。『夜の虹』その光彩が放つ情景はとても美しく幻想的だと言います。ハワイでは、その月虹を見たものには『幸せが訪れる』という言い伝えがあるようです。この月夜の虹のことを人は『月虹(げっこう)』と呼び親しんできました。

この螺鈿光めだか 月虹(げっこう)は、前途の特徴を非常にオマージュしており、通常、螺鈿光の最大の特徴は体頂(背面)部分に非常に強い帯状光と散光が出現しますが、それはメダカの体表(真皮)にある、虹色素胞の成分が光の干渉による乱反射によって金属光沢を持って輝きを呈している訳ですが、その多色にわたる色調は主にピーコックブルーやゴールド、メタリックシルバーなどほぼ単調的な主体色を有した系統がほとんどです。

しかしながら、この『月虹(げっこう)』新品種に関しては背面にはその太くまとまった帯状光のものではなく、光彩がスパーク、各所点在した七色、いわば遊色効果(イリデッセンス)によって美しい虹色紋を顕著に表しています。(ちなみに月虹以外の螺鈿光系統メダカやまた他のメダカに虹色の見え方が一切存在しないという断定発言ではないことを予めご理解ください)

まさに、その見えがかりは夜にうかぶ月の虹、『月虹』と称するに値すると思うのです。そのアピール性も、今までの螺鈿光とは、また違った見え方で、とても上品、ムーディー且つエレガントで美しい、他の系統と混泳させても一目瞭然、ひときわの存在感を放つのです。メダカの新品種を打ち出す条件で欠いてはならない、『異』である素質と条件を十分に持っている品種と言えます。また、その出現率もかなり高確率で出現してきており、現在の改良メダカの境地に新たな光を射し込む(ニューフェイス)新品種になることと思います。まさしく!め組。期待の品種でございます。

また、この月虹は、よくマニア間で今まで真しやかに語られて来た、これが螺鈿光の真髄『真の螺鈿光』という興味深い説もあるのです。螺鈿光のバリエーションにはその作出当時から、様々なタイプのものが出ておりましたが、それが現在の多くの螺鈿タイプと言われるものに発展していると言えます。ただ当時はそのバリエーションを知る人も一部のマニアに限られていたために、全体の記録把握には至っていなかったのでしょう。ただ実際に、古くから螺鈿光を知る方々は、その輝く帯状光なども良いが、その究極として、この類がまさに真髄!当時からまれに出現していたこのタイプの類を知ることで、その上品な美しさに魅了され、またそれが出現しにくいということなら尚更で、それからは頑なにこの類のみを好み、追い求め、その作出に日々研究を重ねられている熱狂的なマニアの方々も実際にいらっしゃいます。螺鈿光血統を守り、正規に販売しているめ組。では、大々的に販売して以来、こういった問い合わせが後を絶たなかったのも事実としてあります。

しかしながら、この類は当時よりその同定と発生率の向上はなかなか難しいというのが現状でした。それらの類に今回の月虹は非常に近い素質を表現しているのです。これはやはり、多くの掛け合わせにより、ある種、当時の系統への掛け戻しという成果も出たのではないかと思うのです。これらの表現が見合うがどうかは解りませんが、ここにめ組。の目でしっかりと見て来た!間違いなく進化した螺鈿光の新タイプであるという結果の一方で、その幻が今ここに復元!という理解をされているお方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

 

<オリジナルブランド名のお取り扱い、ご理解についての留意点>(2011.12)

『螺鈿光めだか 月虹(げっこう)』はめ組。のオリジナルブランド(品種血統)名でございますが、それはあくまでも観賞用における呼称に留まる範囲でございます。メダカの本来の学名や学術的『新種』の出現たる発言、あるいは公的発表、生態学における学名への命名を称えるものではございませんので、予めご理解の上でご愛称下さいませ。

現在のペット鑑賞用のメダカ市場における様々な命名・呼称における品種などにおいて、少なくともめ組。で作出し、オリジナルブランド、新品種として命名してきました品種におきましては、これから多くのめ組。の品種を皆様にご提供させて頂く上で、異種交配の血統管理など、非常に重要な名分け・把握・系統分類に役立てて頂きたく、め組。では自社で作出した品種血統には責任をもって命名をしております。このようなことは近親交配による弱化・奇形個体の増加を抑制出来き、よりメダカ飼育を『楽しむ』上でも、重要なことであろうと思っております。何卒その点をご理解の上で、めだか飼育をお楽しみくださいませ。

 

これら呼称においては、め組。では「ハウスネーム」とすることで、生産元の呼称権利、保護、識別配慮をしております。「ハウスネーム」はめ組。が発信した造語で、商標です。

 

<月虹(げっこう)ギャラリー>(2011.12)