その美しさ、月にかかる虹のごとし。月虹はこんにちのメダカの背における虹色光彩のメダカの原点である。
月虹メダカ(正式名称 螺鈿光 月虹)はめ組。が2011年末に新品種として世に作出した希少品種です。
当時まだメダカの背の光彩表現は単色のメタリックという思想にとどまっていたメダカ市場において、この品種のあり方や価値観、あるいは潜在能力を提唱するには非常に難関は多かったように思います。しかしながら、め組。では既に螺鈿光の持つ、潜在能力は非常に評価しており、月虹の特徴を垣間みた時には、その方向性を伸ばすことに迷いはまったくありませんでした。そこから、ようやく当時の月虹の片鱗をつかんだ時には本当に感動したものです。ほんのわずかな変化を見いだし、確立していくことの大変さは計り知れないものでございましたが、その時の苦労と、また確信した時の感動は今でも手に取るように覚えています。
そこから、現在、今の月虹となる品種は更に成長した姿となっております。リリース当時はまだ背の虹色光彩もわずかな範囲ではありましたが、今では背の中でも広範囲にまで及ぶ優良個体も出て来ていますし、更にはボディーにはラメ、そしてヒレには螺鈿光のエメラルド光彩、また更には体内にもさまざまな色合いの特徴的な体内光りをも保有してきています。しかしながら、その満足や探究心はまだプロローグに過ぎません。め組。としましては、この月虹はまだまだこれからもっと進化するものと考え、その進化が楽しみでなりません。
どうぞみなさん、ここに月虹の進化とメダカにおける美しさの無限の可能性を感じてください。
2016年1月 特記