アルビノクィーンのブドウ目

め組。のオリジナル品種、アルビノクィーン種の目はおなじみブドウ目でございますが、通常のアルビノ個体の鮮明、且つ見る角度によって色反射する明るい赤目ではなく、ずっしりとした濃い赤のベタ色であるのが大きな特徴でございます。本日もセット販売に出品させて頂きました個体もしっかりとそのブドウ目を持ち、しかも珍しい出目タイプです。通常のアルビノ出目タイプとはまた、目のタイプが異なる訳ですから更に珍しいですよね。この深く濃厚なブドウ目は、実際に水槽でじっくり目にすると引込まれそうな奥行きを持っています。しばらくの間見入ってしまいますよ。俗にアルビノ個体の赤目はアルビノ(白子)であるが故にメラニン色素を欠いた中に、血中のヘモグロビンが目に透けて見えるという表現をしますよね。それではこのクィーンのブドウ目はどうなのでしょうか?それは通常の赤目と同じ条件であるにせよ、見る角度反射に影響されない濃赤のベタ表現をするというのは、ある意味、過去多数のアルビノ交配の中で、徐々にメラニン色素を持つ部分が出て来た?中で、赤目の部分も若干のメラニンがのることで、このような深いブドウ色になっているのでは?という予想もしています。いつかめ組。ではメダカの目特集をしたいなぁと思っております。
ちなみに、アルビノ個体 = 赤目というイメージが大きいですが、実のところ、アルビノで赤目になるのは血液の色がヘモグロビン(赤)である脊椎動物だけとされています。メダカも背骨があるので脊椎動物で当然、赤目になっていますよね。それが、昆虫などですと、血液がミオグロビンとなって色も赤ではなく、黄色や緑色であるとされます。またエビなどの甲殻類などでは、血液の成分はヘモアニンといってアルビノ(白子)個体などの目は赤ではなく薄茶色などになります。一口に生き物においてアルビノ(白子)個体でも、その見え方は様々なのですね。