すばらしきメダカロマン『宝鱗(ほうりん)編』

 

め組。では、2013年に改良品種の新しいカテゴリーとして、メダカの背の色が、瞬間的に変異(変色)する個体群を新品種としてリリースしました。その詳しい特徴は、前途に申した変色とう点で、通常メダカの背に光彩が備わっている状態で、ある一定の色味(主に金系)のその光彩部分が、メダカの神経反応、生理現象によって何らかのスイッチで、それが赤色光彩に発色、変異、変色してみえるというものです。そのスイッチとは主に外的要因、メダカのストレス反応によるものに多く起因するものと観察されてます。ここで言うストレスとは音や振動、また外敵、その他、自分以外の個体との接触など、様々に該当します。普段の通常個体でもまんでも無いように見えるストレスでも、これらの品種においてはその反応が変色変異によってストレスの度合いも容易に見てとれるという見方にもなります。また、その反応や発色の度合いは個体差もあり、すべてにおいて非常に色濃いものはなく、そのバリエーションも多く存在します。め組。ではそれらの瞬間的反応と色の変わりゆく様が非常に艶やかで美しいと捉え、またメダカという生き物である鑑賞対象に、至高の美と衝撃を覚えるものとしてどんどんその魅力に引き込まれていったのです。め組。ではその特徴と現象に対し、非常にすばらしき「現象」まさに宝の鱗を持つものとし『宝鱗(ほうりん)』<現象>と名付けました。また、本品種の代表的な個体群のリリースでは、『宝鱗無双(ほうりんむそう)』と名付け、無双【 無二の存在 】と讃え、2013年に華々しいデビューをしたのです。リリース当初はなかなかその現象の魅力、はたまたそのことすらご理解頂きにくいというものもありました。実際に変色する様をなかなか美味く伝えることも出来なかったのです。しかしながら、動画の公開や、また店頭にいらっしゃるお客様の生の反応と衝撃、さまざまな理解を通じて徐々にその魅力も伝えることが出来たのだと思います。現在ではお陰さまで、熱狂的なファンも多く、この『宝鱗』から更なる美麗個体、品種の作出へと多くの方が好んで飼育されるようになりました。非常に嬉しいことでございます。メダカ屋としての経験などを駆使しても、やはりこうしたレベルの取扱いは非常に不安になるものです。また自由な発想を打ち出すことは一方でいかなる別な反応も受け入れないといけないということにもなります。それは時にリスクにもなりうることなので、大抵では選ばない方向性であるのかもしれません。しかしながら、こうして今も尚高く評価頂くということに、一つのすばらしきメダカロマンを感じたのです。これからもこの『宝鱗』は改良品種メダカにおいて新しい道を切り開いてくれることでしょう!