みなさまこんにちは!

唐突ではございますが、この度、数多くのオリジナル品種の作出でメダカ飼育をお楽しみ頂いております、め組。自慢の改良メダカ品種の中で、また新たに魅力的で美しいメダカが加わることを発表させて頂きたいと思います。

め組。ではそのメダカを野に咲く花のごとく慎ましくそして艶やかに『藍斑(あいぶち)メダカ ーすみれー 』と命名致しました。 本ページ掲載の画像をご覧いただいてもお解りかと思いますが、このメダカ(品種)の最大の特徴にして最高の魅力の一つに、メダカの魚体に藍色調の斑模様と白調の2色の色分配を持ち、その斑色と白調の境界が際立てば際立つ程に美しく見栄え、メダカの色を楽しむ上で、また一つ新たな色分野、配色を期待出来る品種になることと思っております。

※本品種はメダカの保護色の基本機能として、飼育環境は暗い(黒い)容器などにてより一層、斑境界がはっきりし、美しい発色が得られます。また逆に極端に明るい、または白調の容器や飼育環境ですと、その斑模様は『とび』、本来の魅力が得られない見栄えとなりますことをご理解ください。

また、飼育環境によって本来の色を根底から失うことはありません。その反応(領域)は環境によって一時的に色変化することに留まり、その色変化は環境によって何度でも変化しますので、ご安心くださいませ。 メダカの斑模様における見え方は現在でも多用な色やパターンの出現はございますが、本品種のように単に「白黒斑」や「赤黒斑」というわりと(見慣れた斑)模様というものではなく、斑の中でもより深みと気品がある藍色と白調という見え方は、斬新且つ、涼やかで上品な斑模様はとても『新鮮』で美麗でございます。

またそれら特徴がある程度まとまって産出 出来る段階にまで今回仕上がってきているという点でも非常に魅力あるものと思っております。

※本品種の作出のベースにある品種は安芸三色の系統から分岐したものです。まだ100%域ではありませんが、出現率は非常に高い段階の品種にありますことを表現致します。また安芸三色を由来としていますので、累代繁殖において同系統の出現の可能性も否定できませんので、現段階ではそのような現状を事前にご理解頂きたいと存じます。

また、メダカの魚体が藍色(群青色)の斑が散ったように見えるさまを、め組。では『誰にでも愛される。まるで野に咲く、かわいい菫(すみれ)の花のよう』だなぁと、インスピレーションを得ましたが、斑模様の色境界がくっきりしたり、ボヤけたり、する様はまさにすみれの花ビラの動きを見ているようです。

また『すみれ』という果敢なく優しいフレーズは、メダカを愛する皆様にも、末永く愛され親しんで頂きたいという祈りも込めました。 こんにちの数あるメダカの改良品種において、その多くは赤系に人気が偏る傾向にありますが、この度の藍色調という視点をメダカに見いだしていくという出発点は、め組。は今回の新品種の発表は非常に大きな一歩として捉え、この色調も今後はどんどん異種開発に繋げて行き、尽力したいと思っております。

メダカにおける斑模様の潜在的美しさは一つとして同じ柄が存在しないということはもとより、色濃度も斑箇所によってさまざま。近目と遠目でもまた違った味わいがあり、斑系のメダカの楽しみ方と美の追求はまだまだ計り知れない魅力をもっています。

近日、みなさまのお手元でこの『すみれ』花咲くメダカが水辺を泳ぎ咲き乱れ、華麗に美しく舞い続けることをめ組。は心より夢見ています。 どうぞみなさま今後も『すみれ』というメダカを宜しくお願いいたします。